利用価値は高い
判例を身近に感じて利用しているという人はなかなかいらっしゃらないかもしれません。しかし、法律のもとで生活している以上、法律に関することは知っていて損はありません。何かあった時に、大きな手助けとなりうるのが、過去の先例である判例です。判例についてすこし勉強してみませんか。
まずは判例という言葉について、簡単に解説します。
判例とは、ひろい見解で解釈すると、先例として価値がある過去の裁判の判決や命令、決定のことをさします。日本では、先例拘束性の原理が確立しているわけではありませんが、実際、慣習として先例にしたがって新たな裁判でも判決を下すというのが現在の傾向となっています。そして、狭義に捉えると、最高裁での先例を指します。最高裁での決定は最も優先されますから、ここで出来た先例は他の下級裁判所においても必ず重視されることになってくるでしょう。殆どの場合、下級審で最高裁で出た先例をひっくり返すような、真っ向から対立する判決を下すような裁判はないといえます。同じような判決が繰り返されていくうちに、どんどんその先例は価値があがり、常にその結果がその後も踏襲されていく傾向にあります。この状態になることを、判例が形成されていると表現します。